やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)


なかなか好きなラジオのパーソナリティがやはり俺の青春ラブコメはまちがっている。のアニメをべた褒めしてたので見てみた結果現在凄くハマっている。

どれくらいハマっているかというとアニメを見終わってすぐに原作を全巻買い、読破したのちまだ終わってない作品であるにも関わらず、ラピュタを見た後のような喪失感が拭えなくて俺ガイル二次創作を仕事中にサボタージュしてまで読む程ハマっている。現在この本に恋をしているような状態なのだ笑(キモい)

自意識とそこからくる他人とのコミュニケーションの取り方をこんなに分かり易く描いてる作品はなかなかないと思う。
23歳にもなって気持ち悪いなあと思いつつも、高校〜大学2年ぐらいまでの僕に似ている主人公になんとなく自分を投影して読んでしまう。
0か100みたいな誠実さを求めていた、或いはまだ求めている僕の考え方に触れ合うものがある。
優しさってなんだろうなってずっと考えてた高校時代の僕に触れ合うものがある。
この小説に出てくる子たちは皆、その子なりに優しさを追い続ける優しい子で(僕はそう感じる)、それが無性に心に響く。
だからこそ、主人公たちが佳い結末を迎えてほしいなと思います。
どういう風に作者が八幡の成長を描くのか、答えを出すのかが楽しみです。

ストーリーやキャラは当然良いのだけど、それだけじゃなく、パロディというかアニメ、2ch、漫画ネタをふんだんに盛り込んだギャグ的な文章も魅力の一つで、面白いし、現代のラノベ感を感じさせられる。

とらドラ的な雰囲気があるよね。高校生活、ラブコメ、内省的、コミュニケーションを只管書くみたいなところが似てるのかもしれない。

杉井光ラノベ作家で一番好きだったけど、これ一作だけで僕は渡航が一番好きなラノベ作家になってしまったというぐらい良いラノベだと思います。

とにかくオタク文化に偏見ない人は買って読んで欲しいなと思います。(今後の展開次第ではあるものの)本当に名作。

ここまでは全体の感想として、ここからは7巻まで(7.5巻6.50巻含む)を読んでの考察的な感想的なもの

7巻で多くの伏線というかモヤモヤが残されていると思うんだけど、まずそれを挙げると、
1・雪ノ下さんの上手く説明できなく〜あなたのやり方嫌いだわの意味
2・由比ヶ浜たそ〜の人の気持ち考えてよの意味
3・一番の大嘘吐きは俺だったの意味
大まかにはこの3つだと思います。

そのうえで僕なりの現状の答えとしては、
1が一番わからないし、今後の展開の肝になってくると思うのだけど、候補として、
a.雪ノ下さんが八幡を好きになった(しかし自分の気持ちに気付いていない)から
b.八幡を大切に思っているから、本人が傷つくやり方をとって欲しくない
というものが考えられたのだけど、今まで読んでて僕は、雪ノ下さんが八幡を好きだとは思えなかったのでb.の方なのかなあと思います。

ただ、6巻の終盤紅茶や天一の帰り道、の感じから八幡に対しての接し方や感情がなにか変ってきていることは確かなんでしょうね。
しかし、今までも自己犠牲的なやり方をとってきてるし、なんとなくしっくりこなくてこの問いは自分の中でも納得いっていない。

2に関して、候補として
a.由比ヶ浜たそ〜が八幡を好きだから嘘でも海老名嬢に告白をしてほしくなかった。
b.皆上手くいくけど、皆の中に八幡が入っていないような、自分を傷つけるような解決法を取らないでほしかった。
c.自分達を頼って欲しかった
という解が思い浮かんだのだけど、a.は一瞬本気かと思っちゃったみたいな文章からそこまで深刻なものではないように思う。なので、b・cについて言ってるんじゃないかなと思った。
つまり八幡のことを大事に思ってる人(由比ヶ浜、雪ノ下)がいて、関係性を築いてゆこうとしてる気持ちになぜ気付かないの?気付いてないフリをするのということを言いたいんじゃないかなと思いました。

3に関しては、自分の素直な気持ちに対する嘘なのかなあと思いました。
現状維持したいがために、相手の好意に気付いても気付かないフリをし続けているとか、自分の由比ヶ浜たそ〜への好意を気付かないフリをし続けているみたいなところへの嘘じゃないかなと思います。
八幡の雪ノ下さんへの気持ちは、読んでいる感じだと強い憧れ(ある種の理想)であって恋心ではないと思うし、八幡は憧れと恋心の区別がつく人間のように感じました。
由比ヶ浜たそ〜に対する気持ちは、他人に人気のある由比ヶ浜たそ〜へを見て一喜一憂したり、文化祭で距離を測りかねつつ自分を正当化するかのように半歩踏み込んでみたり、修学旅行での接触に対する反応だったり、今回は間違えたくないというセリフだったりから恋心を既に持っているように感じたのですがどうなんだろ。

読み切れない部分が多くて気になりまくりますが、とにかく良い本に出会えて幸せです。
次巻が出ないとどうにもならないもののついつい色々考えてしまうし、なんか感傷的な気分になってこんな痛々しい記事を書いてしまうぐらいにハマっておりますので、皆もタイトルで偏見を持たず手に取って読んでみてください。


p.s.このブログが言いたいことを上手く纏めてくれてました。
http://blogs.yahoo.co.jp/hydrozerodr/11159118.html
私のブログの意味とは・・・

近況

最近見た映画や本、行ったライブの感想が結構たまってるけどなんとなくブログを書くほど力がない。

とにかく先ほど更新したように俺ガイルにハマりにハマっている。そのうちたまってるものの感想も書こうと思う。

p.s. なんとなくブログのタイトルを変えた