1000の小説とバックベアード
佐藤友哉という作家を僕はよく知らなかったのですが、図書館で見つけて、2chのこのスレを(http://mimizun.com/log/2ch/news4vip/1231939924/)思いだし借りてみたら面白くてびっくりしています。
これは第20回三島由紀夫賞を受賞してるようです。
- 作者: 佐藤友哉
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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僕は「片説家」。「小説家」と違って、純粋に「特定の個人に向けて物語を書く」仕事だ。そこにあるのは、創作とはいえないリクエストとマーケティングだけ。いや、正確には「片説家」だった。四年間この仕事をしてきたが、今さっき解雇されたのだ。27歳の誕生日だというのに…。あてもなく過ごしていたところへ、「私のために小説を書いて欲しい」という女性が現れた。奇しくも、失踪しているという彼女の妹は、かつて僕のいた会社が、片説の原稿を渡した相手だという―。
このあらすじ紹介微妙・・・
よくわからなかったけど、面白かったです。
伏線もなく、村上春樹を思わせる強引ともいえるような展開で勢いのある作品でした。概念が伝われば物語の論理性は必要ないというような気概を持ってると思います。
作品を作るという行為を続ける人はその文化に対して誰もが愛憎入り混じった感情を持つものなのかもしれないですね。
佐藤友哉さんは小説を愛しているのだなあと思いました。
オチがよくわかりません