惑星のさみだれ

漫画についての記事も気まぐれに書くよ。

なんとなくずっとタイトルで気になってたので惑星のさみだれを読みました。惑星と書いてほしと読むようです。

惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)

惑星のさみだれ 10 (ヤングキングコミックス)

【あらすじ】
主人公の雨宮夕日は、ある朝、言葉を喋るトカゲから世界を救う騎士の1人として選ばれたことを告げられる。最初は無関心な夕日だったが、敵である魔法使いが生み出した泥人形の襲撃を受ける。死を覚悟したその時、守るべき姫である朝日奈さみだれに救われ、更に常人ならざるさみだれの気概に触れたことで彼女に忠誠を誓う。ここにひとつの主従が生まれ、この時から夕日の戦いが始まった。

世界を破壊しようとする敵から地球を守る王道ストーリーを無理やり捻じ曲げて非王道にしたようで最終的には王道ストーリーみたいな物語です。
作品中に出てくるマシン?サイキック?がビスケットハンマーやブルースドライブモンスターだったりして、作者がthe pillowsファンなのかなあと思いましたが、wikiったりしてみてもその辺には触れられてなくてまあどうでも良いです・・・(ビスケットハンマーが収録されているThank you, my twilightは名盤。というかピロウズはカッコイイので皆聞くといいよ。特に初期、中期。)

それは置いといて、この漫画は個人的には後日談を書くために作り上げられた漫画だと思います。というのも最終巻の作者コメントでも後日談について語っていますし、個人的に最終巻のできが良いと感じたことにあります。正直1〜5、6巻辺りまではまあつまらなくはないなあぐらいだったのですが、最終巻に近づくにつれて面白くなっていきます。(最後の敵あっさり倒しすぎだなと思いましたが。)そして、後日談が良い。そもそも後日談の為に伏線を張る漫画もそうそうないと思います。作者としても後日談に物語を上手く収斂させたかったのではないでしょうか。

そもそも戦いに勝っても姫いなかったらビスケットハンマー止められてないし、ブルースドライブモンスター役に立たないし、夕日殺せばビスケットハンマー止められる設定の意味なさ過ぎるし、作者の絵の雰囲気のせいで緊張感とか迫力が伝わりにくいとか、いろいろ不満なところもありますが、読後感の良い、良い漫画でした。