イリヤの空、UFOの夏

【あらすじ】

「6月24日は全世界的にUFOの日」新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った…。おかしくて切なくて、どこか懐かしい…。ちょっと“変”な現代を舞台に、鬼才・秋山瑞人が描くボーイ・ミーツ・ガールストーリー、登場。


いわゆるセカイ系ラノベです。
舞台設定が山梨、名作と聞くため読んでみました。文体からオタク臭い痛さのあるラノベという感じがして得意ではなかったですが、話としてはなかなか面白かったです。中学とかで読んでたらはまってたと思いますが今の歳で読むとリアリティに欠けるかなあと思いました。(逃避行のところとか)
逆に水前寺部長は突き抜けていて、中途半端なリアリティから少し遠いところに居るキャラだったのでとても良かったのでもっと掘り下げて欲しかったです。
奪われる為に生きた子が救いを得るまでの話という風に見るとスパイラルと共通点があるなあと思いました。

水前寺部長の撮った榎本の写真とかの話から察するに最初は作者の中にも違う話の展開の構想があったのではないかと思います。
僕はイリヤレイプされてない説を推しておきます!