今のところの今年読んだ本

小説について何も更新してなかったみたいなので、まとめて最近読んだ本の感想を

カソウスキの行方

カソウスキの行方 (講談社文庫)

カソウスキの行方 (講談社文庫)

ミュージックブレスユー
ミュージック・ブレス・ユー!! (角川文庫)

ミュージック・ブレス・ユー!! (角川文庫)

ポトスライムの舟
ポトスライムの舟 (講談社文庫)

ポトスライムの舟 (講談社文庫)

婚礼、葬礼、その他
婚礼、葬礼、その他

婚礼、葬礼、その他

津村記久子さんの本をまとめ読みしたので、まずそれらの感想を。

 君は永遠にそいつらより若いを大学の頃読んで、すごく好きとは思わなかったけど、この人の本をもっと読んでみたいなあと思っていたのですが、丁度ブコフで100円とかで売ってて買ったのでまとめて読みました。
 津村さんの小説の主人公に共通する点は成長する点にあるんだと思います。
決して器用に生きられているわけではない、ある種繊細でさえいる主人公が、自分の周りの社会に触れながら、どう上手く折り合いをつけて生きていくのかということを学んで、少しずつ、確実に、成長していく。社会の理不尽さであったり、他人の心に触れて、擦れていくのでも慣れていくのでもなく、自分を保ちつつ成長していく。 そんな共通点があるように思いました。
僕はポトスライムの舟が一番好きです。この人の文章は1人称視点なのに客体で書かれるみたいな感じで独特ですが、読みやすい上、どれも良い本なのでお勧めです。

四畳半王国見聞録

四畳半王国見聞録 (新潮文庫)

四畳半王国見聞録 (新潮文庫)

安定の森見
いつもの森見のような話なんですが、今回の真新しい点と言うと群像劇的な手法が押し出されてる点でしょうか。
社会人になってから読むと楽天的でいることが難しいせいで森見を楽しみ切れない・・・

悪童日記

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

これ彼女のオススメ本だったのですが、ブコフで100円で見つけたので読んでみたら、面白かったです。
次が気になって一気に読めちゃうタイプの本です。
アゴタクリストフの出自から、第二次大戦下のヨーロッパが下敷きになっているのですが、戦争小説というわけではないです。当時を下敷きにしたエンターテイメント小説であり、寓話です。
色んな読み方が出来るんだろうと思いますが、単純に話が面白いので、特に難しく考えないでも楽しめると思います。続きも早く読みたいのですが、続きなかなか安く売ってないし最寄りの図書館にないのだよな・・・

計6冊読みました。小説読むの楽しいけど、だんだん頁数の多い小説読むのが億劫になってきてるなあと思いました。